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重要鉱物とサプライチェーン
―― クリーンエネルギーと大国間競争

モーガン・D・バジリアン コロラド鉱山大学教授(公共政策)
グレゴリー・ブリュー イェール大学ジャクソン・スクール  博士研究員

The Missing Minerals: To Shift to Clean Energy, America Must Rethink Supply Chains

Morgan D. Bazilian コロラド鉱山大学教授(公共政策)
Gregory Brew イェール大学ジャクソン・スクールの博士研究員。

2023年2月号掲載論文

再生可能エネルギーへのシフトには、リチウム、コバルト、ニッケル、銅などの重要鉱物を確保することが不可欠だ。しかし、重要鉱物の生産はほんの一握りの国に集中している。インドネシアが世界のニッケルの30パーセントを、コンゴ民主共和国が世界のコバルトの70パーセントを生産している。しかも、重要鉱物の加工と最終製品の製造は中国に集中している。世界のリチウムの59%、その他の重要鉱物の80%近くを精製し、電気自動車用電池の先端製造能力の4分の3以上を中国が独占している。これら重要鉱物の調達がうまくいかなくなればエネルギー転換は立ちゆかなくなる。多様かつ強靭で安全なサプライチェーンを構築し、国内外の重要鉱物へのアクセスを高めるには何が必要なのか。

  • サプライチェーン
  • マイニング・ギャップ
  • 過去の失敗を繰り返さないために

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